車の擦り傷を缶スプレーでどうにかしようと

奮闘なさった結果を、

具体的事例でお知らせします。

 

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缶スプレーでトライ！

 

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メタリック色(金属のような光沢のある色)の

国産車のオーナー様が

お見積りにご来店くださいました。

 

一見して、左のフロントドアの様子が

おかしいことに気付きました。

 

きれいなメタリック色のはずなのに

そこだけ《カスカス感》があります。

 

大きな凹みは確認できませんが

塗装は明らかにおかしいです。

 

 

運転席と助手席から中年の男性が降りてこられました。

 

『どうされましたか？お見積りですか？』

と、私が声を掛けると

助手席から降りてきた男性が

「見積もりはええけん。直して。」とおっしゃいます。

 

至急で修理をご希望なのだと思い

しっかり車体を拝見すると

左フロントドアは

一面缶スプレーを吹かれていました。

 

『これ、どうされたんですか？』

びっくりしてお聞きすると

こうなってしまった経緯を

お話してくださいました。

 

まず、この車のオーナー様は運転席の方。

 

オーナー様がご自身で車を擦ってしまわれた、のが

ことの始まりです。

 

ドアの下の方を３０センチほど擦ってしまわれ

「やってしもうた。」と

ご近所にボヤいたところ

 

それを聞いた親切なご近所様が

「これくらいなら、缶スプレーで直してあげらー。」と

名乗り出てくださり。。。

これが助手席の方。

 

ふたりでカー用品店に

缶スプレーを買いに行き

車と同じ色番号の缶スプレーを買い求め

紙ヤスリでスリ傷のところをゴシゴシこすり

(下処理のつもり)

 

マスキング(不要な所に塗装が飛び散らないように、

紙やテープで覆う作業)も、せずに

いきなり、缶スプレーを吹いたそうです。

 

当然、うまくいくわけもなく

液ダレはするわ、周りに散るわ。

 

それで「もっと塗る範囲を広げなきゃ。」と

なったらしく、追加・追加で

結局缶スプレーを６本使用して

フロントドア全体を

缶スプレーで塗装してしまわれたのだそうです。

 

ドアの窓ガラスはもちろんのこと、

前後左右のパネルにも

缶スプレーは飛び散りまくりで。

 

「缶スプレー代も馬鹿にならんよ。」と

助手席の方は仰いますが

お金を出したのはオーナー様(酷

 

しかも、ドアの修理は缶スプレー代どころではありません。

 

その１０倍かかりました。

 

それも、周りに飛び散った

缶スプレーのミスト剥離は無し

で、です。

 

「このままじゃあ格好がわりいわ。直してん。」

オーナー様がため息をつきながら

修理をご依頼くださいました。

 

親切な助手席の方は

修理代を一銭も負担されませんでした。

「ごめんよー。ごめんよー。

かえって悪りいことしたなー。

なんでこんなことになったかなー。」

と謝って？おられましたが。

 

なんでこんなことになったか？

『あなたがいらんことしたからです。』

 

何もせずにうちへ来てくださっておれば

修理代は６割くらいで済んだのに。

 

「缶スプレーやその他材料費だけでも

１万円以上かかっとんのに。」ってご近所様

・・・どの口が・・・。

 

昔から言いますよね？

 

「餅は餅屋」って。

専門家に任せるのが一番いいっていう

たとえです。。

 

愛車をぶつけてしまったとき

一番安くきれいに直そうと思ったら

『ぶつけたそのままで来てください。』

 

下手に凹みを戻そうとしたり

市販のパテを塗りたくったり

缶スプレーで塗ったりせずに

 

ぶつけたそのままの状態で来てください。

 

『それが一番安くキレイに直せる方法ですから。』

 

↑　悲惨な結果を招かないよう

いらんことはせんことです。

私からお客様にお伝えしている

秘訣です。