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信ずれば道開ける

2019年9月29日 7:18 PM

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ラグビーワールドカップ

 

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ラグビー日本代表が

2大会連続で大金星を挙げましたね!

 

 

前半を9対12で折り返し、負けていたところからの

《逆転勝利》

勝利の瞬間、観客から「万歳」の声が上がったのも

当然のことと思います。

 

ラグビーといえば

4年前のワールドカップでやはり大金星を挙げた

《南アフリカ戦》が当時大きく報道されました。

同点のチャンスに

同点ではなく《勝ち》にいった日本代表が組んだスクラムを見て

会場がどよめいた、という新聞記事を覚えています。

 

勝つことを諦めなかった選手達。

その結果の勝利。

 

諦めない!って大事ですね。

信じる!って本当に大事ですね。

 

おめでとうございます!

 

ありがとうございます!

 

ラグビー日本代表の戦い方に

また勇気をいただきました!!

 

 

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愚直な人

 

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日本代表と話を並べるのはおこがましいですが、

 

今回のニュースの中で

私の心に響いた言葉がありました。

 

「愚直に戦った」

という言葉です。

 

愚直って、《ばか正直》だとか

《臨機応変の行動をとれないこと》だとか

悪い意味でも使われるようですが

私は人柄を表す《褒め言葉》だと思います。

 

 

うちの代表は《愚直》な人だと思います。

 

人付き合いが苦手で

いわゆるお上手も言わないですし、

(接客は丁寧ですよ)

自己PRどころか自分の工場の宣伝もいたしません。

 

保険会社数社からの

「指定工場になってくれませんか?」

というお誘いにも

「わしは、保険会社の顔色見て仕事はせん。」と

全てお断りしてしまいました。

 

 

本当に車が好きで、この仕事をしています。

 

VIPカーが好きとか、カスタムカーが好きとか

車好き、も色々あると思いますが

 

うちの代表は

《直したり、作り上げる》のが好きな車好き、です。

 

だから業界に稀な

《鈑金工で塗装工で整備士》な訳です。

 

ご存じの方は少ないですが

自動車修理業において

鈑金と塗装と整備は全く違う職業なんです。

 

整備士の資格を持っているからといって

車のキズや凹みを直す

知識や技術を持っていたりするわけではありません。

 

うちの代表は

「車のことを全部自分でしたい。」

という夢を叶えた人なんです。

 

代表の愛車は1989年製のポルシェです。

 

名刺にも載せている《赤の944》が愛車です。

 

 

 

ポルシェ、という名前だけ聞くと

《高級車》みたいですが

 

拾ってきた、という表現が正しい車でした。

 

不動車(壊れて動かない車)で

塗装(車体)もカスカスになっていて

13年前、

積載車で運ばれてきたポルシェを見た全員が

「こんな車、どうするん・・・」と思うほど。

 

それをひとりで

コツコツと仕事の合間を見つけては手を掛け

エンジンを直し

傷んだ車体を直し、全塗装して仕上げました。

 

プロ、と呼ぶより《職人》と呼ぶほうが似合う人です。

 

 

 

愚直さ所以に損することも多いです。

 

取引先とのご縁がなくなってしまったこともありました。

創業時、前職から引き継いだ元請けさんのディーラーです。

 

そこは、元々下請けに対し

理不尽な要求をしてくる元請けさんでした。

 

お付合いで購入したその元請けさんのメーカーの新車を

うちのマスコットカーにしていたのですが

車検に出した時(これもお付合いで元請けさんに)

なんと、キズつけられ凹まされて納車されてきたのです。

 

代表は、元請けさんに対し修理代を請求しました。

 

 

それまでにも

 

納車から1週間も経ってから

「屋根のアンテナが無くなっているから弁償しろ」

と言ってきたり

(うちからの納車後、3日間元請けでの納車待機期間を経てオーナー様へ返却。

それからさらに4日間を経て

オーナー様からアンテナが無い旨のご申告あり。

自宅付近の当時の状況からオーナー様のご自宅で盗まれたと思われる。)

 

納車時に無かったキズを

「キズが残っているから無償で直せ。」

と言ってきたり

(右側面の修理で車を預かり修理納車後、

車体左側のキズを、それも前回入庫時の写真には無いキズを

タダで直せと言ってきた。)

 

なんの不祥事でお客様の信頼を失くし

売り上げが落ちたかしりませんが、

 

不祥事に乗じた顧客からの理不尽な要求をのんでは

下請けに負担を掛ける、押し付ける

これを顧客サービスの向上と呼ぶのでしょうか?

 

うちだけではなく、

下請けに対しての要求が酷くなっている、という話も耳にしました。

 

愚直な代表はそれらの要求を断りました。

そんな要求をのまなくても

 「自分たちは腕前で仕事を請けている」という

自負があったのだと思います。

 

 

他の下請け工場の状況を耳にしていましたし、

うちのマスコットカーの修理代請求のことも重なり

私は店長として嫌な予感がしていたのですが

代表の意向に従いました。

 

 

《何の予告もなく》突然、下請けとしての仕事を打ち切られました。

新工場を建設・移転した数ヶ月後のことです。

 

 

元請けに仕事を打ち切られるというのは

自動車業界では廃業する工場もあるほど重大なことです。

死活問題です。

 

 

《生活の為に頭を下げる》

という選択肢もありましたが

好きな仕事が《生活の為の仕事になってしまう》選択を

代表はしませんでした。

 

 

スタッフやその家族の生活を預かっている経営者

としては失格なのかも知れませんが

職人として、代表の生き方としては

理解できる決断だったと思います。

 

 

その元請けから、音沙汰が無くなって1ヶ月

『仕事を切られた。』と確信した私は

その日、代表とふたりだけで話をしました。

 

『今だけ弱音を吐きますが、

この話が終わったら弱音は吐きませんので聞いてください。

 

さすがに売り上げの3分の1を占める元請けさんでしたから

先のことを考えると私は不安でたまりません。

スタッフ達も(この元請けから)仕事が入らないことで

うすうす気付いて不安に思っていると思います。

 

 

でも、こんな切り方をしてくる元請けさんだからこそ、

頭下げてまで仕事をもらわんでいいと思います。

頑張って見返してやりましょう。

今までの切られて廃業した下請けとは

違うってとこを見せてやりましょう。

 

うちには、技術があるんですから。

いざとなったら私、

ビラ配りでも飛び込み営業でも何でもしてみせます。

 

それに、

うちには、本当に私達を信頼して

良いお付合いをしてくださってる元請けさんもいてくださいます。

うちのことを信頼して、応援してくださる

直受のお客様もたくさんおられますから

誠心誠意仕事をしましょう。

良い仕事をしていきましょう。

 

とにかく

代表の選択は間違ってなかったと信じてます。』

 

結構、泣きながら(笑)でも一生懸命私なりに思いを伝えました。

代表は根性のある人で、涙を見せませんから

私のように泣きはしませんでしたが

あまり見せたことのない険しい表情で

口を一文字にむすんで、うなづいておられました。

 

代表の考えには無いこういう縁の切り方、をされた悔しさと

自分の意向で皆に苦労を掛けるかも、

という思いでもあったのでしょうか

少しだけ目がウルウルされていたような気もします。

 

翌日には

スタッフにも前日の話を含め、経緯や代表の思いを伝え、

今後の方向性等を話し合いました。

 

 

あれから8年。

 

 

お陰様で《廃業せずに》仕事を続けています。

良いお取引先様や良いお客様に恵まれて。

 

 

近所のコンビニで、偶然出会い

私の姿を見かけて棚の陰に隠れたのは元・元請けさんの方(笑)

隠れなくても大丈夫です。

私は仕事をいただいていた《感謝》を

忘れてはいませんので。

 

担当の方々に恨み言なんて言いませんよ(笑)

 

「僕らもサラリーマンで上の決めたことには逆らえず・・・・」なんて、

汗をかきながら仰らなくても、伺っています。

そういう風通しの悪い体質の会社だから

隠蔽問題が起きたりするんですよね。

 

 

うちは《トップが愚直なお蔭で》

隠蔽問題などとは無縁で

技術スタッフは代表を心底信頼しています。

 

13年勤務の技術スタッフは代表のことを

「人柄も技術も尊敬している、唯一無二の存在だ」と

言ってくれます。

 

 

せっかくの

「鈑金塗装の全国大会に出ませんか?」

などという有難いお誘いにも、

「専門用語ばあのテストで点取って、お客様に何のメリットがあるんなら。

仕上がり競う大会なら出るで。」と

相変わらず

正直な思いを返答して出場を固辞する代表です(笑)

 

《車好きで愚直な代表率いる野田自興》

お陰様で来年15周年を迎えます。

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